郵便局で年賀ハガキを購入する際に、必ず「インクジェット紙ですか、普通紙にしますか?」と聞かれます。

 

年賀はがきは、インクジェット紙にしようか、普通紙にしようかと迷ったことありませんか?

 

また、筆ペンで年賀状を手書きする際には、「どちらのハガキがいいのでしょうか?」という質問もお受けします。

 

それぞれの用紙の特徴を、案外知っているようで曖昧。

 

今回は、年賀はがき2種類の特徴と筆ペンとおすすめ筆ペンをご紹介します。

 

筆ペンで手書きの年賀状を書きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

一般社団法人伝筆協会代表の侑季蒼葉です。

 

用紙を選んで、年賀状を上手に書こう

 

年に一回の年始のご挨拶の年賀状。

 

パソコンやプリンターの普及によって印刷する人もかなり増えていますね。

 

しかし、たとえ字が上手でなくても、手書きの年賀状には人のぬくもりが感じられます。

 

そして、印刷の年賀状が多いからこそ、手書きの年賀状は、印象も残りやすいうえに、相手の方に好い印象も持ってもらえますよね。

 

筆ペンは、書道に似た書き味を出すことができる優れものですから、手書き年賀状にぴったりの文具ですので、おすすめアイテム。

 

ところで、年賀はがきには、「インクジェット紙」と「普通紙」の2種類があることはご存知でしたか?

 

「印刷か手書きか」「筆ペンか万年筆か」によっても用紙の選び方が変わります。

 

インクジェット紙と普通紙の特徴を知って、手書きの年賀はがきにチャレンジしてください。

 

 

年賀はがき2種類インクジェット紙と普通紙の特徴

 

郵便局で年賀はがきを購入する際、必ず「インクジェット紙にしますか?普通紙にしますか?」と聞かれます。

 

この2種類の用紙はどのような違いがあるのでしょうか?

 

年賀はがきインクジェット紙の特徴

 

まずは、最初にインクジェット紙です。

 

「インクジェット紙」は、インクが定着しやすく、にじみにくいです。

 

インクの吸収率が高く、滲んだり液ダレなどしにくいため、イラストや絵柄を印刷する場合に適しています。

 

また、「普通紙」よりも鮮やかで綺麗に印刷できるのが特徴です。

 

「インクジェット紙」に向いているペンは、鉛筆・ボールペン・毛筆・筆ペン・サインペンやスタンプなどです。

 

また、「インクジェット紙」は、インクの乾きが悪いペンは滲んでしまったり、コーティングがペン先に詰まってしまったり、はがき表面の膜がインクを吸い過ぎてにじむので、ゲルインクボールペンや万年筆などは向いていません。

 

もし、一枚手書きして、そのデザインを印刷する場合は、使用する印刷機によって用紙を変えてください。

 

インクジェットプリンターを使う場合は、名前の通り「インクジェット紙」が向いていますよ。

 

「普通紙」を使ってインクジェットプリンターで印刷すると、紙質が粗いためインクの染み込みが粗くなるようです。

 

では、このインクジェット紙に筆ペンで字を書いたらどうなるのでしょうか。

 

インクジェット紙に書くと、光沢のある鮮やかな文字になります。

 

 

そして、乾きは、とても早いです。

 

手書きした際に、「書けた!」と思ったら、乾いていない文字を手などで触ってしまって汚れてしまって、「ガッカリ」ということが軽減されますから、これは、助かりますね。

 

けど、その分、筆ペンで書いた線がかすれやすいという点はありますので、大きい字など書くとき注意しなければ、途中で線がかすれてしまいます。

 

年賀はがき普通紙の特徴

 

次は、普通紙です。

 

「普通紙」は、従来から使われてきた最もスタンダードな年賀はがき用紙です。

 

インクが定着しにくく、にじみにくいのが、「普通紙」の特徴です。

 

一般の官製はがきと同様の紙質で、手書きの文字が書きやすく、消しゴムで消しやすいです。

 

特に、鉛筆やシャーペン、万年筆など、先の硬いもので手書きをする場合には「普通紙」がオススメです。

 

もし、一枚手書きして、そのデザインをレーザープリンターや熱転写方式プリンターを使う場合は、「普通紙」を使ってください。

 

「インクジェット紙」は、紙の表面が滲まないように薬品等でコーティングしてあります。

 

熱や圧力でトナーを紙に印刷するレーザープリンターで「インクジェット紙」を使ってしまうと、「インクジェット紙」の表面を熱で溶かしてしまう可能性があり、溶けて生じた屑などがプリンターのドラムやローラーに付着して故障の原因となる可能性があるからです。

 

では、筆ペンで「普通紙」に書いた場合は、どんな感じになるのでしょうか。

 

筆ペンで「インクジェット紙」で書いた際のクリアなイメージに比べて、「普通紙」に書いた字には優しい風合いが出ます。

 

 

ただ、普通紙は、インクのにじみが多少出ます。

 

そのせいか、インクの薄さ濃さのムラがでやすいです。

 

インクジェット紙は早く乾くのに対し、普通紙の年賀はがきは、乾くまで若干時間がかかります。

 

すぐに重ねないように気をつけてくださいね。

 

年賀はがき裏面おすすめ筆ペン3種類

 

年賀はがきの表面の住所と宛名面は、インクジェット紙も普通紙も同じで、どのペンでもかけます。

 

ここからは、インクジェット紙と普通紙の裏面に適した、現役講師がおすすめする筆ペン3種類をご紹介します。

 

1. ぺんてる 「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」

 

 

まずは、ぺんてるから発売されている、「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」をご紹介します。

 

カートリッジ式の筆ペンで、水性染料インクを採用した筆ペンです。

 

水には弱いですが、伸びやかで鮮やかな発色の良い黒で、筆ペン初心者にも扱いやすい筆ペンです。

 

染料インクとの相性が良いインクジェット紙と、とっても相性が良いです。

 

 

2. くれ竹 「墨液 くれ竹筆 中太(25号)」

 

 

続いては、くれ竹から発売されている、「墨液 くれ竹筆 中太(25号) 」です。

 

太字(26号)と中字(22号)の中間の穂先の長さの筆ぺんです。

 

穂先がぐらつくことなく、筆ぺん初心者の方にも扱いやすくなっています。

 

カートリッジ形式で、毛筆タイプ 水に流れにくい顔料インクで、インクジェット紙対応です。

 

 

3. くれ竹「くれ竹美文字完美王太字」

 

 

3つ目にご紹介するのは、くれ竹から発売されている「くれ竹美文字完美王太字」です。

 

ストレスなし 押さずに書ける墨インク。

 

カートリッジ式の筆ペンでコストパフォーマンスのいいアイテム。

 

流量を調節することなく、すらすら書けます。

 

毛筆タイプ 水に流れにくい顔料インクで、インクジェット紙対応です。

 

 

年賀はがきの書き味

 

それでは、年賀はがき2種類にそれぞれの筆ペンで書いてみましょう。

 

インクジェット紙は鮮やかな書き味

 

「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」は、染料インクですので、インクジェット紙との相性はバッチリです。

 

 

筆ペンで、実際に書いてみると、確かに光沢のあるクリアな文字になりました。

 

 

↑インクジェット紙に「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)で書きました。

 

一見「印刷かな?」と見間違えるほど、光沢があり、クリアにインクの色がでます。

 

ぺんてるのアートブラッシュのシリーズでも書いてみました。

 

 

カラーの色もクリアにでます。

 

次は、「墨液 くれ竹筆 中太(25号) / ブリスター」(水性顔料)でも描いてみました。

 

 

左は「墨液 くれ竹筆 中太(25号) / ブリスター」(水性顔料)、右は「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(水性)です。

 

筆の形が似ているので間違えやすいですが、キャップの形が違うので、キャップを目安にしてください。

 

どちらもインクジェット紙対応してます。

 

 

左が「墨液 くれ竹筆 中太(25号) / ブリスター」(水性顔料)、右が「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)。

 

「墨液 くれ竹筆 中太(25号) / ブリスター」(水性顔料)は、「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)よりも、粘りがあり、色が落ち着いていますので、インクジェット紙でもそのインクの色の差はありましたが、どちらも鮮やかな色合いがでました。

 

それでは、「くれ竹美文字完美王太字」(水性顔料)と「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)の書き味を比べてみましょう。

 

どちらもインクジェット紙対応してます。

 

 

左は「くれ竹美文字完美王太字」(水性顔料)、右が「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)です。

 

 

「くれ竹美文字完美王太字」(水性顔料)のインクは、「墨液 くれ竹筆 中太(25号) / ブリスター」(水性顔料)と比べると、インクの色がさらに茶色っぽいです。

 

そのせいか、インクジェット紙に、「くれ竹美文字完美王太字」(水性顔料)で書いてみましたら、「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)の鮮やかな黒色に比べ、「くれ竹美文字完美王太字」(水性顔料)は鮮やかなのは鮮やかなのですが、優しい風合いも加わりました。

 

普通紙は優しい風合いになります

 

 

「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)です。

 

 

インクジェット紙で書いた際のクリアなイメージに比べる、柔らかい風合いが出ます。

 

ペンてるのアートブラッシュも、色味は優しくなりました。

 

 

 

左がインクジェット紙、右が普通紙です。

 

次は、「墨液 くれ竹筆 中太(25号) / ブリスター」(水性顔料)と、「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)で書いた字を比べてみましょう。

 

 

 

 

「墨液 くれ竹筆 中太(25号) / ブリスター」(水性顔料)の方は鮮やかで、「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)の方が優しい風合いです。

 

インクジェット紙よりも、普通紙に書いた時の方が、「墨液 くれ竹筆 中太(25号) / ブリスター」(水性顔料)と「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)の差がでました。

 

では、「くれ竹美文字完美王太字」(水性顔料)はどうでしょうか。

 

 

左は「くれ竹美文字完美王太字」(水性顔料)、右が「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)です。

 

 

「くれ竹美文字完美王太字」(水性顔料)も「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)の字も優しい風合いがあります。

 

「くれ竹美文字完美王太字」(水性顔料)のインクは、「墨液 くれ竹筆 中太(25号) / ブリスター」(水性顔料)と「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)よりも、黒の色味が薄く茶色っぽい優しさがでました。

 

一番インクのムラがでたのは、「くれ竹美文字完美王太字」(水性顔料)で書いた字ですが、そのインクムラが本物感を醸し出してもいます。

 

年賀はがきの特徴を生かして今年は手書きの年賀状を!

 

今回は、年賀はがきの特徴とおすすめ筆ペンをご紹介いたしました。

 

優しい風合いが好みであれば、「普通紙」に「くれ竹美文字完美王太字」(水性顔料)か「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」(染料)が向いています。

 

鮮やかな風合いが好みであれば、「インクジェット紙」に「筆ぺん ぺんてる筆 XFL2B 太字 黒」か「墨液 くれ竹筆 中太(25号) / ブリスター」(水性顔料)が向いています。

 

「インクジェット紙」では、重ね書きをしても目立ちませんが、「普通紙」で重ね書きをすると重ね書きしたところが目立ちます。

 

筆ペンにある程度慣れている方で、優しい風合いが好みであれば、「普通紙」はおすすめです。

 

でも、書き足したり重ね書きをしがちな筆ペン初心の方は、インクジェット紙の方が向いているのではないでしょうか。

 

 

筆ペンは、少しの慣れは必要ですが、とても楽しく手書きができる文具です。

 

全部の年賀状を手書きにすることは大変かもしれませんが、ぜひ、数枚からでも手書きの年賀はがきにチャレンジしてみてくださいね。

 

 

年賀状関連は、こちらの記事も参考にしてください。

 

▼年賀状の由来&伝筆年賀状

 

▼年賀はがきは、いつまで出せるのか

 

▼年賀はがきインクジェット紙普通紙の特徴とおすすめ筆ペン

 

▼年賀状を元旦に届けるには

 

▼年賀状の賀詞の意味と年賀状言葉選びで注意すること

 

▼年賀状企画講座  開催日程

 

 


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