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孟母三遷という言葉を、一度はお聞きになったことがあると思います。
「孟母三遷」は「孟母三遷の教え」としても知られ、子育てや教育に役立つ心得として浸透していますが、知っているようで曖昧ということもあります。
一般社団法人伝筆®協会代表の侑季蒼葉です。
「孟母三遷」四字熟語を正しく使いましょう
言葉の意味と使い方を知った上で、手書きの楽しさを味わっていただきたい、という想いから、 このブログでは、「伝筆(つてふで)」の書き方のポイントをご紹介しています。
※伝筆とは、たった半日で、誰でもアートのような文字が描ける、筆ペン書です。
曖昧な言葉も、意味を知って活用すると楽しさが増します。
本日は、「孟母三遷」の読み方や、意味、そして、「伝筆(つてふで)」見本と書き方のポイントをご紹介します。
「孟母三遷」を正しく使えるようにしましょう。
「孟母三遷」四字熟語の読み方とその意味
まずは、「孟母三遷」の読み方とその意味からご紹介します。
「孟母三遷」の読み方です。
「孟母三遷」は「もうぼさんせん」と読みます。
「孟母三遷」の意味です。
子供の教育には、よい環境が大切だということ。
また教育熱心な母親のたとえにも用います。
子どもは、良かれあしかれ、言葉や行動や考え方などを、柔軟に何でも吸収します。
子どものころ受けた周囲の影響で、人格形成されると言っても過言ではありません。
だからこそ、子どもの教育は、子どもを取り巻く環境選びが大切であるという教えです。
「孟母三遷」の孟母とは?
孟母とは、孟子の母のことです。
孟子(B.C.372~B.C. 289年)は、孔子と並んで、中国戦国時代の最も重要な「性善説」で有名な数々の名言を残している儒学者です。
孟子は、幼いとき、墓の近くに住んでいましたが、孟子が葬式の真似ばかりする様子を見て、教育上好ましくないと母親は思い、市場の近くに引っ越しました。
すると、今度は、商人の真似ばかりして遊びます。
やはりここも好ましくないと思った母親は、今度は学校の近くに引っ越しました。
すると今度は、祭礼の道具を並べて、儀式の真似をして遊ぶようになりました。
母親は、こここそ孟子の教育にふさわしい場所だといって、初めて安心して住まいを構え住みついたというお話です。
「遷」とは、「遷」は移る、転居することを意味していて、孟子の母が、孟子の教育のために三度引っ越したことから、「孟母三遷」となったわけです。
「孟母三遷」を、「孟母三選」と書きちがえないようにしてくださいね。
「孟母三遷」の類似語
「慈母三遷」(じぼさんせん)
子供を大切に思う母親が、三度転居したこと
「孟母三居」(もうぼさんきょ)
三度住む場所を変えること
「孟母三遷」の使い方
- 彼女は、母の「孟母三遷」の考えで、小学校のときこの学区に引っ越してきた
- この学校は、「孟母三遷」する親に人気です。
- 彼は幼いころ、自由な教育を受けさせたいという親の意向で、「孟母三遷」した
実は、「孟母三遷」というわけではありませんが、わたしも子どもの人生の転機のときは、引っ越したり、学校を転向したり、という経験があります。
環境が変わることで、子どもの行動や考え方が、大きく変わりました。
「孟母三遷」は、子育てに悩んだとき、脳裡をかすめた言葉の一つだったと、思い出されます。^^
それでは筆ペン「伝筆(つてふで)」書き方です。
「孟母三遷」四字熟語:筆ペン書き方
本日は、侑季蒼葉の「孟母三遷」筆文字作品4点です。
手書きは、いくつかのコツで、誰でも書けるようになります。
「孟母」の書き方のコツをご紹介しますので、参考にしてください。
「孟母三遷」筆ペン「1」作目筆文字デザイン
1作目は、「孟母」を大きく書きました。
「孟」の一画目は、ペン先から根元まで、しっかり紙に下ろして、左から右へ、まっすぐ真横に引きます。
途中で力が抜けてしまうことがありますので、最後までペンの根元を紙につけましょう。
「母」の一画目は、まっすぐ下に下ろしますが、最後はペンの根元をあげて、ペン先のみするように意識するときれいに書けます。
「孟母三遷」筆ペン「2」作目筆文字デザイン
2作目です。
1作目同様、「孟母」を大きく書きました。
「孟」の一画目は、ペン先から根元まで、しっかり紙に下ろして、左から右へ、大きくカーブを描くようにペンを動かし角を作らないように「了」の最後まで続けて書いてください。
下の部位の「皿」より、「子」が小さくなってしまうときは、「子」の一画目の大きさが足らないからです。
自分が想像している以上に、おもいっきり大きくカーブを描きましょう。
「母」の一画目は、ひらがなの「く」をイメージして書くと、きれいに書けます。
「孟母三遷」筆ペン「3」作目筆文字デザイン
「孟」の一画目は、丸くドットを書くようにしてください。
線を書くという意識が残っていると、丸いドットの形が書きにくいです。
丸いドットは、くるくると塗りつぶすように書くときれいに書けます。
「母」は、従来の書き方の意識をやめて、図形の円を書くイメージで、時計の12時の位置から時計周りと反対にペンを動かすと、きれいに書けます。
「孟母三遷」筆ペン「4」作目筆文字デザイン
「孟」の一画目は、2作目と同じように、ペン先から根元まで、しっかり紙に下ろして、左から右へ、カーブを描くようにペンを動かし、角を作らないように、「了」の最後まで続けて書きます。
「皿」の下の線は、上の「子」の幅よりも、長くすると全体のバランスが整います。
「母」の2画目は、まっすぐ、スピードをつけてペンを下に下ろしてください。
細い線とときや、字の最後の線がゆれてしまうのは、スピードが足らないからです。
「トン」「すー」と心の中でつぶやいて、ペンを動かすとうまくいきます。
筆ペンで「孟母三遷」を上手に書きたい方へ
今回は「孟母三遷」の読み方、意味から、筆ペン作品を書くコツをご紹介いたしました。
デジタルが発達し、男女の関係性、働き方や生活環境の多様化もすすんでいます。
子どもももちろんなのですが、大人も、まわりの環境が人生に大きな影響を与えます。
出会いと別れの季節の春です。
一度、自分を取り巻く環境を見直してみることは、人生の節目で大事なことなのかもしれませんね。
「孟母三遷」手書きも、楽しんでくださいね。
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