「手書きができると、こんなとき助かるよね」と皆が、展示会のポスターが足りないことに気づいて、手書き(つてふで)で、ポスターをちゃちゃっと作っているみなの姿を見て、喜んでいる侑季蒼葉です。

 

 

毎日ブログ77日目。

 

みなさん、自分の字、上手だと思っていますか?

 

わたしの周りには、「わたし字がうまいんです」という方はあまりいなくて、「字が下手で困っている」という知人が半数以上です。

 

なかには、「実は、子供のころ書道習っていたけど、字が下手なんだよね」という方もいらっしゃいまして。

 

けど、その方の字を拝見すると、「きれいじゃん」と内心思ったりします。

 

字に関して、なんだか日本人はとっても自分に対して厳しいような気がしていて、「どうしてだろう、、、」と思うことがありました。

 

今日は、そんなことから、どうして伝筆に行き着いたかを書きたいと思います。

 

自分の字を厳しく見てしまう理由

 

そもそも、人はどういう字と比較して、「きれい」「うまい」と判断しているでしょうか?

 

「きれい」「うまい」というのは、その人の感覚で判断している部分が多いのですが、、、、

 

セルフイメージ(自分がイメージしてる自分)も含め、字にかぎらずです、物事の評価判断基準の形成は、13歳ぐらいまでにできあがると言われています。

 

Morris Massey has described three major periods during which values are developed.

 

1. The Imprint Period. Up to the age of seven, we are like sponges, absorbing everything around us and accepting much of it as true, especially when it comes from our parents. The confusion and blind belief of this period can also lead to the early formation of trauma and other deep problems. The critical thing here is to learn a sense of right and wrong, good and bad. This is a human construction which we nevertheless often assume would exist even if we were not here (which is an indication of how deeply imprinted it has become).

 

2. The Modeling Period. Between the ages of eight and thirteen, we copy people, often our parents, but also other people. Rather than blind acceptance, we are trying on things like suit of clothes, to see how they feel. We may be much impressed with religion or our teachers. You may remember being particularly influenced by junior school teachers who seemed so knowledgeable—maybe even more so than your parents.

 

3. The Socialization Period. Between 13 and 21, we are very largely influenced by our peers. As we develop as individuals and look for ways to get away from the earlier programming, we naturally turn to people who seem more like us. Other influences at these ages include the media, especially those parts which seem to resonate with the values of our peer groups

ウィキペディア

 

社会学者モリス・マッセイ​の調査

 

セルフイメージにとても大きな影響を与える「価値観」や「ビリーフ(信念、観念、思い込み)は、次の3つの期間を通して形成される

1)0歳~7歳 刷り込み期

2)8歳~13歳 モデリング期

3)14歳~21歳 社会化期

 

つまり、字への価値判断も、ほぼ、13歳ぐらいまでにできあがっていますから、わたしたちにとってきれいな字とは、小学校の書道の時間や国語の時間に見た、完璧に整っている「お手本の字」です。

 

本屋で販売されているきれいな字の本に書かれている字も、ほぼ同じように感じます。

 

ですから、自分の字が下手、という方は、「お手本の字」の完璧な字と自分の字を比べているわけです。

 

これが、自分の字を「ヘタ」と判断してしまう理由です。

 

しかし、お手本の字は、書道家の幼少のころから、長い時間をかけて修練した方の字です。

 

その字と比較して字が汚いと嘆くのは、モデル並みのスタイル写真をみて、自分はスタイル悪いと落ち込んでいるのと似ていませんか?

 

通信教育とか、お手本をなぞる本を買ってきて、練習してみよう思っても、完璧に整った字というのは、ハードルが高いです。

 

幼い時から学び続けているいるならまだしも、大人になってから「お手本」のように、完璧に整った字を書けるようになるには、長い時間が必要です。

 

なかなか、完璧には整えて、スピーディには書けません。

 

つまり、ボディメイキングで例えるなら、米倉涼子、 すみれ、 長澤まさみ、 ローラのようなスタイルに憧れ、時間をかけて、挫折して落ち込んでいるわけです。

 

けど、モデルで生計を立てるわけでもない私たちが、「そこまでのスタイルが必要なのかな?」と思うように、字で芸術作品を作るわけでもない私たちに、そこまでの字が必要なのでしょうか?

 

読みやすいお手本の字を、相手は求めているか?

 

また、立場を変えて考えてみましょう。

 

実際に手書きのハガキを頂いたとき、達筆すぎて、読めない、、

 

上手な字だと思うけど、かしこまりすぎていて、返事が書きにくい。

 

 

そんな経験ありませんか?

 

受け取った側にしたら、「ひどく読みにくい」という字でない限り、「お手本みたいな字」である必要はなく、もっと「気軽さ」「その人らしさ」を感じる字の方が親近感がわくのだと思います。

 

整っただけの字で良いのなら、パソコンを使えば良いわけです。

 

しかし、パソコンを使った字では、やっぱり、味気ない。

 

お手本のような字でなくとも、「自分らしさ」に自信を持って、読みやすい字にしていくというのが、 理想的な形でじゃないかなと思います。

 

自分の字を好きになって、必要な要素の部分を学ぶ

 

手書きから人の温もり、感情を感じると、そこに書き手の存在を感じます。

 

「その人らしさ」とは言葉を変えると、その人の個性、くせ、です。

 

完璧に整った、機械的なお手本のような字が良い、という考えは、一度捨て、自分の個性、くせ、を好きになってみませんか?。

 

自分の字を厳しくジャッジして否定するのではなく、やさしく受け入れてみる。

 

そんな考えに変えると、「手書きは楽しい」と感じるのと思います。

 

楽しくなったら、書きたくなります。

 

そのうえで、もし読みにくいとか他人に不快感を与えるかも知れないと思うところがあれば、その部分を学べがいいと思います。

 

 

「気軽さ」「その人らしさ」を感じる字は、親近感がわきます。

 

もっともっそ、「自分らしさ」に自信をもって、「自分の字を好き」になってほしい。

 

そんなことを大切にしたら、筆ペンで字を描く、伝筆(つてふで)という形とコツに行き着きました。

 

 

伝筆のコツは、誰でもかけて、なんだか整っていて、その人らしさを感じる、「うまくみえる」方法です。

 

自分の字を好きになってほしいという思いで、シンプルなコツを集めました。

 

おかげさまで、3年で13000人以上の方の字が変わりました。

 

小学校3年生から80代の方まで、短期完結型の伝筆スタイルを学びに来てくださっています。^^

 

「うまいね〜」と言ってもらえた、「生まれて初めて、自分の字でいいんだと思いました」という嬉しい感想をたっくさんいただきます^^

 

あなたは、自分の字がお好きですか?

 

もし、好きでなかったら、一度、伝筆を楽しみに来てください^^

 

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