2026年2月13日から2月18日「伝筆協会 侑季蒼葉と認定講師 みんなで伝筆アート展〜絆〜」で侑季蒼葉の出展作品は、アクリルと墨で描きました。
私が今一番力を注いでいる活動、伝筆(つてふで)協会とは、筆ペンで誰でも素敵な文字が描けるようになる手書きメソッド「伝筆(つてふで)」を教え広め、「ぼっち撲滅!世界中を元気にする!」というビションを掲げて活動している団体です^^
2015年4月1日に、一般社団法人伝筆協会として法人化しました^^
2025年から認定講師と共に「伝筆アート展」をスタートし、今回は2回目の開催となります。

この記事では、侑季蒼葉の出展作品3点を紹介させてもらいます^^
一般社団法人伝筆協会代表理事の侑季蒼葉です。
「絆」侑季蒼葉作
まず、お写真でご覧ください^^

作品について、少し綴ってみたいと思います。
この作品のテーマは「絆」。
「みんなで伝筆アート展」に向けて、出展者である24名の認定講師のみなさんとの絆、そして、ご縁いただいた皆さまとの絆をイメージした作品です。
目には見えないけれど、確かに存在し、人生の中で何よりも大きな意味を持つもの。
その感覚を、アクリルと墨という異なる素材を通して表現しました。
劣化しにくいアクリルの持つ透明感。
そして、古くから日本人の心とともにある墨の、深く揺るぎない黒。
一見対照的にも思えるこの二つの素材ですが、重なり合うことで独特の世界観が生まれます。
アクリルの軽やかさの中に、墨の力強さが息づき、静けさと躍動が同時に存在する作品となりました。
大胆な筆致には、信頼や覚悟のような、ぶれない想いを込めています。
一方で、繊細な線や余白には、人と人との関係に宿る優しさや温度、言葉にならない気配を忍ばせました。
墨のにじみやかすれ、黒の濃淡。
それらは単なる技法ではなく、心の動きや感情の揺らぎそのものでもあります。
同じ黒でも、そこにはさまざまな表情があり、まるで人間関係のように一様ではありません。

また、この作品で劣化しにくい素材を選んだことにも意味があります。
日々の暮らしや環境は変わり続けていくけれど、大切な想い、結ばれた関係性は簡単には色褪せてほしくない——そんな願いを重ねています。
この作品を前にしたとき、それぞれの方の中にある記憶や感情がそっと動き出し、「自分にとっての絆とは何だろう」と感じていただけたなら、これ以上嬉しいことはありません。
絆とは、誰かとつながることだけではなく、自分自身の心と向き合うことでもあるのかもしれません。
そんなことを思いながら生まれた一枚です。
「百花繚乱」侑季蒼葉作

今回の展示で発表した作品「百花繚乱」について、少しお話しさせてください。
この作品も、前作と同じく「絆」を根底のテーマに据えて制作しました。
ただし、表現の方向性は大きく変えています。
「絆」という言葉から連想されるのは、深さ、強さ、揺るぎなさ――そうしたイメージが一般的かもしれません。
けれど私は、もう一つの絆の姿を描いてみたいと思いました。
それは、華やかさの中に宿る絆です。
画面いっぱいに広がる色彩。
伸びやかで自由な線。
そして中心に置いた、花々が折り重なる円。
人と人とのつながりは、必ずしも厳粛で重厚なものだけではなく、時に軽やかで、賑やかで、笑顔に満ちたものであるはずです。
そんな感覚を、できるだけ明るく、伸びやかに表現したいと考えました。
タイトルに込めた「百花繚乱」という言葉には、さまざまな個性や魅力が咲き誇る世界への想いがあります。
一人ひとりが異なる色を持ち、異なる形で輝きながらも、どこかで響き合い、重なり合っていく。その様子は、まるで花々が共に咲く風景のようでもあります。
中央の円は、象徴的な存在です。
それぞれの花は独立しているようでいて、円の中で自然に調和し、ひとつの世界をつくり上げています。
これは、個の尊重とつながりの共存をイメージした部分でもあります。
また、下部にあしらった装飾的な花のモチーフには、「支え合い」や「連なり」のニュアンスを重ねました。
見えないところで互いを受け止め、土台となる関係性。
華やかな表現の中にも、静かな絆の層を忍ばせています。
この作品を制作しながら強く感じていたのは、絆とは、縛るものではなく、咲かせるものなのかもしれない、ということでした。
誰かとつながることで、自分の色がより鮮やかになる。
違いがあるからこそ、世界は豊かになる。
「百花繚乱」は、そんな願いや実感から生まれた作品です。
ご覧になった方それぞれの心の中で、どんな“花”が咲いたのか。そんなことを想像する時間も、私にとっては大切な余韻となっています。
「翔」侑季蒼葉作
今回、絆をテーマとした展示作品のひとつとして発表したのが、「翔」という作品です。

この作品を制作するにあたり、私の中にあったのはとてもシンプルなイメージでした。
絆とは、ただ結び合うものではなく、ときに人を前へと押し出し、空へと解き放つ力にもなるのではないか――そんな感覚です。
画面中央に大きく配した「翔」の文字。
できるだけ迷いのない筆致で、一気に書き上げることを意識しました。
翔ぶ(とぶ)という言葉には、軽やかさだけでなく、強い意志や勢いが宿っています。
ためらいや恐れを振り切り、自分の枠を越えていく動き。
その瞬間のエネルギーを、文字の形とリズムに込めたいと考えました。
一方で、画面下部には色とりどりの花々を重ねています。
この花々は、単なる装飾ではありません。
人は決して一人で翔ぶのではなく、誰かの支えや存在、積み重ねてきた関係性の上に立って、はじめて大きく羽ばたくことができる。
そんな想いを、柔らかく広がる花の層として表現しました。
それぞれの花は異なる色や形を持ちながらも、全体としてひとつの景色をつくっています。そこには、多様な絆や出会いの象徴を重ねています。
また、画面全体を包む余白や淡い色の気配には、「空」や「広がり」のイメージを忍ばせました。
どこまでも続く空間。制限のない世界。
絆があるからこそ、人はより自由に、より高く翔べるのではないかと感じています。
この作品に込めたのは、「絆=つなぎとめるもの」というイメージだけではない視点です。
絆とは、背中を押すもの。
可能性を広げるもの。
そして、その人本来の力を信じて送り出すもの。
「翔」という一文字には、そんな願いと祈りを重ねました。
この作品をご覧になった方が、ご自身の中にある「翔びたい想い」や「誰かから受け取っている見えない力」に、そっと意識を向けるきっかけとなっていたなら、作り手としてこれ以上の喜びはありません。
皆様の感じるままに、いろんな見方をしていただけましたら嬉しいです^^
アートとは?
アートとは、と問い続けています。
その答はそれぞれ違うなか、わたしが感銘を受けた言葉がありますので、最後にご紹介させてください。
鑑賞する人が、物から発信された情報を受け取って「ああ、なんだかきれいだな」とか「懐かしい気分になるな」など、何らかの感情が湧きあがった時、その物と鑑賞者との関係性を「アート」と呼びます。
アートは、物の中にあるわけじゃありません。
どちらかというと、鑑賞者の心の中に存在しています。
「何かしらを感じるきっかけをくれるのが物である」と言ったほうがわかりやすいと思います。
アートというのは、人に伝わったときに成立し、姿を現します。
ただ単に絵を描くテクニックが上達しても、アートになるわけではありません。
アートには一つの答えがないから、誰もが感動する作品はないんですよ。
人によって感じるものは違います。
ある人はドキッとするけど、ある人は何も感じず、スルーしてしまいます。
アートが他の学問と一番違うのは、答えは一個じゃなく、むしろ「ないに等しい」こと。
ひびの・かつひこ(東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授)
「アートというのは、人に伝わったときに成立し、姿を現します。」という言葉がとってもしっくりきます。
作品から何かを感じていただけたら嬉しいです。
2026伝筆協会 侑季蒼葉と24名の認定講師 「みんなで伝筆アート展〜絆〜」
文字の力で心の豊かさと元気を創ることを目的とした、伝筆アート展です。
筆を通じて沢山の方と交流するきっかけになればと思います。
【2026みんなで伝筆アート展〜絆〜】
▼期間
2026年2月14日(土)~2月18日(水)11:30~17:00
▼場所
ギャラリー銀座
東京都中央区銀座2-13-12
・東京メトロ銀座駅 徒歩5分
・東京メトロ東銀座駅 3番出口 徒歩3分
▼出展者(敬称略)
伊賀明美・一宮克江・伊藤三枝子・及川美和・折原理恵
川越晴美・紺野尚美・佐久間美津代・笹島和美・塩田惠理
篠田マレ子・新銅雅子・菅野路子・関谷沢果・竹田美智子
千葉閣桃・中澤友絵・なか眞弓・新田真理・樋口久美子
堀美幸・松島明子・水口直美・宮前礼子
▼主催:一般社団法人伝筆協会

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4日目:3月7日(土)13時〜17時(Zoom)
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