2024年の行き先は、京都・祇園祭 後祭(あとまつり)。

 

伝筆協会では、2021年から「わでん伝筆講座」を全国で開催しています。

 

この講座では、日本の年中行事や和文化を学びながら、ハガキサイズやA4サイズの伝筆作品を描けるようになります。

 

 

そして、一年に一度、学んだ和文化を実際に五感で体験する「和文化を旅して学ぶツアー」を開催しています。

 

2024年の行き先は、京都・祇園祭 後祭(あとまつり)。

 

今回は、その旅の様子をご紹介します。

 

 

一般社団法人伝筆協会代表理事の侑季蒼葉です。

 

2024年の旅は「祇園祭・後祭」

 

祇園祭は、コロナ禍で縮小されていた行事が、2023年にほぼ本来の姿へと戻りました。

 

その年に、京都大阪で活躍されている伝筆先生、一宮先生のご縁で、実際に京都祇園祭を訪れました。

 

 

 

 

ここに登ることができるとお聞きして^^

 

 

 

山鉾から見た風景です^^

 

 

山鉾に上がった時の、一宮先生の驚きの表情^^

 

 

案内してくださった皆様、ありがとうございました^^

 

その壮大さや美しさ、受け継がれてきた文化の奥深さに、私、すっかり感動!

 

「この感動を、ぜひ伝筆先生や、わでん伝筆の仲間たちと分かち合いたい。」

 

そんな思いが、心の底から湧き上がってきまして、翌年の2024年の「和文化を旅して学ぶツアー」で実現しました!

 

今回は、イギリス、北海道、静岡、大阪、神奈川など、全国各地から仲間が集結。

 

 

 

一宮先生のもとで「わでん伝筆講座」を学ばれている生徒さんに、昨年に引き続き案内してもらいました^^

 

ありがとうございます^^お世話になりました^^

 

昼は真夏の京都を歩きながら、”動く美術館”とも称される豪華絢爛な山鉾を巡り、一つひとつの歴史や意匠に見入って。

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方にはホテルで少し休憩。

 

夜は「コンチキチン♪」と響く祇園囃子に包まれながら、幻想的な「宵山(よいやま)」へ。

 

 

 

 

 

昼とはまったく違う、言葉では言い尽くすことができない静かで雅な京都の表情を、わでん伝筆を広める仲間と一緒に味わうことができて。

 

日本文化を「知る」のではなく、肌で感じる時間は、これからも大事にしたい時間だとあらためて思いました。

 

1000年以上続く、祇園祭とは

 

祇園祭は、日本三大祭の一つとして知られる八坂神社の祭礼です。

 

 

 

毎年7月1日から31日までの約1か月にわたり、京都市内各地でさまざまな神事や祭礼が行われます。

 

 

 

 

その起源は平安時代前期の貞観11年(869年)。

 

全国で疫病が流行した際、人々が災厄を鎮めるために行った「御霊会(ごりょうえ)」が始まりとされ、1000年以上もの歴史を持っています。

 

祇園祭最大の見どころは山鉾巡行ですが、その数日前から行われる宵山では、駒形提灯が灯り、祇園囃子が町中に響き渡ります。

 

歩くだけでも、日本の夏の美しさと風情を感じられる時間。

 

応仁の乱など幾度もの困難を乗り越えながら、千年以上続いてきた祭りであることにも、深い感動を覚えました。

 

山鉾(やまごこ)には、それぞれ物語がある

 

祇園祭の山鉾には、それぞれ異なる由来や伝説があるそうですよ。

 

夫婦円満、出世、商売繁盛、金運など、さまざまな願いが込められています。

 

各山鉾町の会所では、美しい懸装品(けそうひん)や御神体人形を間近で拝見することができ、長い歴史の中で大切に受け継がれてきた日本人の美意識や祈りに触れることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前祭と後祭の違い

 

現在の祇園祭は、「前祭(さきまつり)」と「後祭(あとまつり)」に分かれています。

 

2014年に約半世紀ぶりに「後祭」が復活し、それぞれ異なる魅力を楽しめるようになりました。

 

「前祭」は露店が立ち並び、多くの人で賑わう華やかな雰囲気。

 

一方、「後祭」は露店がなく、祇園祭本来の静けさや荘厳さを感じられる落ち着いた空気が流れています。

 

今回訪れた「後祭」では、一つひとつの山鉾や町並みをゆっくり味わうことができました。

 

ところで、「後の祭り」ということわざをご存知ですか?

 

「手遅れ」「今さら遅い」という意味です。

 

この語源はいくつかあるのですが、その一つに、「後祭」からきたとされるものがあります。

 

かつての「後祭」は山鉾の数も少なく、「前祭」に比べて「見どころが少ない」「見劣りする」といわれていました。

 

「盛り上がりのピークを過ぎた後の行事」というイメージが、「今さら行っても遅い」という意味と結びついたとされます。

 

「祭り」の語源を知ると、見え方が変わる

 

わでん伝筆講座では、こうした和文化の背景もお伝えしています。

 

さらに!

 

「祭り」という言葉の語源には諸説あることをご存知ですか?

 

一つは、「神様を”待つ”」という意味。

 

古来、神様は遠いところから来られて、山や岩、木などに宿ると考えられていました。

 

その神様を待つ。

 

神様を迎え、その力に感謝し、自然とともに生きる日本人の祈りが込められているという考え方です。

 

もう一つは、「間吊り(まつり)」という説。

 

人と人との「間(ま)」、自然との「間」、社会との「間」が乱れたとき、それを整え、本来の姿へ戻す営みが祭りだという考え方です。

 

神輿をみんなで担ぐことで、人々の心が自然と一つになり、「間」が縮まっていく。

 

祭りは単なるイベントではなく、人と人、人と自然、人と神様とのつながりを結び直す、大切な時間なのかもしれません。

 

食べられない「粽(ちまき)」

 

今回、つてふで先生、わでんつてふで先生と盛り上がった話題があります^^

 

それは、祇園祭で必ず目にするものの一つ「粽(ちまき)」です。

 

名前は同じですが、これは食べる粽ではありません。

 

笹や茅で作られた、疫病除け・災難除けのお守り。

 

 

その由来は、八坂神社さんの主祭神である牛頭天王(スサノオノミコトとされている場合も)の神話にあります。

 

昔、蘇民将来(そみんしょうらい)という男の家に、旅人に身をやつした牛頭天王が訪ねてきて、一夜の宿を求めました。

 

蘇民は貧乏でしたが、それでも手厚くもてなします。

 

牛頭天王はその心遣いに大変喜んで、そのお礼に

 

「今後お前の子孫は末代まで私が護ってやろう。目印に腰に茅の輪をつけていなさい」

 

言い残して去っていきました。

 

そのお陰で後に疫病が流行った際も、蘇民の一族は 生き残り繁栄した。

 

このときの護符になった茅の輪は「茅」を束ねて「巻」いたものです。

 

そこで「茅巻(ちまき)」と呼ばれるようになり、それを同じ発音の「粽(ちまき)」と音を担いで、現在のような束状の粽が厄除けのお守りとして作られるようになりました。

 

また、粽には「蘇民将来子孫也」という護符がつけられています。

 

これは「私は蘇民将来の子孫です。なので病気や災いから護って下さい」という意味が込められているそうです。

 

京都では多くの人がこれを買い求め一年間玄関先に飾ります。

 

京都を歩いていると、多くの家やお店の玄関先に粽が飾られていました。

 

今もなお、日々の暮らしの中に祈りや願いが息づいていることを実感しますね。

 

我が家の玄関も、2023年から毎年飾っています。

 

 

大人気の錦市場

 

「京の台所」として知られる錦市場へも立ち寄りました。

 

京都の寺町通から高倉通に渡る全長390メートルの商店街。

 

約400年前に開設されたそうです。

 

鮮魚をはじめ京料理で使用する食材・加工品を扱う商店や、軽食、お土産を販売する店など約130店舗が立ち並ぶとか。

 

昔の京都を知る方は、最近は国外から訪れる観光客向けのお店が多くなってきている、ということです。

 

人気スポットと言われるだけあって、すごい人混みでした^^

 

 

 

 

 

 

 

夜は懇親会で絆を深める

 

そして、楽しみは、ここで終わりません。

 

みんなとカンパーイ!!

 

 

実は、初めましての仲間もいるんです。

 

でも、伝筆を介して、あっというまに盛り上がり。

 

 

 

 

 

 

美味しい食事を堪能して、絆が深まる一方です^^

 

 

和文化は、体験することで心に残る

 

本や映像で知ることもできますが、その土地を歩き、その空気を感じ、人々の祈りに触れることで、和文化はより深く心に刻まれます。

 

「わでん伝筆講座」では、伝筆作品を描くだけではなく、その背景にある日本人の精神や季節の文化、言葉の意味まで大切にお伝えしています。

 

描くことと、知ること、そして体験すること。

 

その三つが重なることで、伝筆作品にも、より豊かな想いが宿っていきます。

 

これからも、日本の素晴らしい和文化を皆さんと一緒に旅しながら学び、未来へと伝えていきたいと思います。

 

神迎の地を歩く 〜出雲大社参拝と、命主社で感じたこと〜

 

和文化を旅して学ぶ2025〜善光寺七福神巡り〜

 

 

 

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