いよいよ伝筆先生と出雲へ。

 

正式ご祈祷を受ける出雲大社参拝と、神話の舞台を歩いた時間についての第二話です。

 

前回の「和文化を旅して学ぶ旅」第一話では、伝筆先生たちと美保神社を参拝し、海と音に包まれた穏やかな時間を過ごしたことをお届けしましたので、こちらからご覧ください^^

 

学んだ和文化を、実際に歩いて感じる旅へ 〜伝筆先生と美保神社・出雲へ〜

 

 

一般社団法人伝筆協会代表の侑季蒼葉です。

 

神々を迎える浜「稲佐の浜」へ

 

美保神社を訪れた翌日は、米子駅から出雲市駅へ移動し、ホテルへチェックイン。

 

 

 

そしてタクシーで向かったのが、「稲佐の浜(いなさのはま)」です。

 

稲佐の浜は、『古事記』『日本書紀』にも記される、日本神話ゆかりの場所。

 

出雲を治めていた大国主神(オオクニヌシノカミ)のもとへ、天照大御神(アマテラスオオミカミ)の命を受けた建御雷神(タケミカヅチノカミ)が降り立ち、国を天へ譲るよう求めた。

 

その舞台と伝えられている浜です。

 

神と神による交渉が行われ、やがて大国主神は国を譲る決断をする。

 

(その時、大きな影響を与えたのは、事代主神。)

 

日本神話における、大きな転換点。

 

その場に、私たちは立っていました。

 

「神々は海からやって来る」という世界観

 

稲佐の浜には、ひときわ目を引く丸い岩があります。

 

「弁天島」です。

 

 

岩の上には、海を司る神様・豊玉姫命(とよたまひめのみこと)を祀る小さな祠。

 

出雲には、「神々は海の向こうからやって来る」という考え方があります。

 

弁天島は、そんな世界観を静かに伝えてくれているようでした。

 

浜辺では、島を眺める人。

 

靴を脱ぎ、砂浜を感じる人。

 

海に足をつける人。

 

それぞれが、「神々を迎える場所」との時間を味わっていました^^

 

 

神迎の道を歩く

 

そして私たちは、出雲大社の「お砂交換」のため、稲佐の浜で少し砂をいただきました。

 

車移動はとても便利です。

 

でも、その土地を味わうなら、やはり徒歩が一番。

 

気温は高かったのですが、日傘をしっかり握りしめ、「神迎の道」を歩くことにしました。

 

 

 

神迎の道とは、神在祭の際、稲佐の浜で迎えられた神々が出雲大社へ向かうとされる神聖な道。

 

歩いていると、ただ移動しているのではなく、土地の空気や時間の流れを身体で受け取っている感覚になります。

 

神迎の道を抜け、表参道・神門通りを進むと、出雲大社の正門「勢溜(せいだまり)」が見えてきました。

 

そして午後、伝筆先生たち全員が合流^^

 

 

いよいよ正式ご祈祷していただきます。

 

出雲大社で正式ご祈祷

 

 

まずは、正式ご祈祷を受けました。

 

鳥居をくぐり、拝殿へ。

 

そして御本殿へ。

 

静かに手を合わせる時間。

 

何度も出雲を訪れている私ですが、いつでもこの時間は特別です。

 

その後、境内奥にある「素鵞社(そがのやしろ)」へ。

 

 

ここでは、稲佐の浜でいただいた砂を納め、代わりに御砂をいただく「お砂交換」を行いました。

 

持ち帰った御砂は、家の四隅に置いたり、敷地に撒いたり、お清めの砂として大切にされています。

 

私も自宅の四隅に置こうと思います^^

 

命主社で感じたこと

 

今回は、以前から訪れたいと思っていた「命主社(いのちぬしのやしろ)」にもご参拝しました。

 

 

 

北島国造館の前を通り過ぎ、さらに数メートル先の「命主社(いのちぬしのやしろ)」に到着です。

 

 

 

正式名称は、神魂伊能知奴志神社。

 

出雲大社の摂社でありながら、ひっそりと静かに佇む小さな御社です。

 

祀られているのは、神皇産霊神(かみむすひのかみ)。

 

古事記に登場する、天地開闢の時に現れた「造化三神(ぞうかのさんじん)」の一柱です。

 

そしてこの神様には、大国主命が兄弟たちの策略で命を落とした際、別の神々を遣わし蘇生させたという逸話があります。

 

実は伝筆協会では、古事記の本を活用した「古事記をみんなで読む&伝筆する会」を毎月開催しています。

 

 

 

 

大国主命は兄弟たちから荷物を持てと言われ素直に背負います。

 

 

その袋に入っていたものは、何か?

 

実は、何を背負っていたのか?

 

と考えたり。

 

 

兄弟たちの策略により、命を落とした大国主命。

 

お母さんが嘆き悲しみ、神皇産霊神(かみむすびのかみ)の神に相談し、蘇生した際には麗壮夫(うるわしきおとこ)になっていました。

 

「この麗壮夫(うるわしきおとこ) とはどんな男なのか?」などなど。

 

ここ数ヶ月、ちょうどこのあたりの神話を読んでいたところでした。

 

だからこそ、今回の参拝は、ただ「見に行った」時間ではありませんでした。

 

「古事記をみんなで読む&伝筆する会」の伝筆作品

 

「観光」とは、光を観ること

 

私は何度も出雲を訪れています。

 

 

けれど、これまでは、見物になっていたのかもしれない。

 

そんなことを思いました。

 

「観光」とは、光を観ること。

 

その土地に流れてきた時間、神話、祈り、そして人々が受け継いできた想い。

 

 

それらを感じながら歩くこと。

 

命主社に手を合わせ、さらに裏手へ登って地場を感じた時、出雲という土地が、これまでとは少し違って見えた気がしました。

 

出雲大社の高層神殿

 

平成12年にその出雲大社の境内で、3本1組となった巨大な柱が発見されたということを知りました。

 

それぞれの木は直径が1.4mほどで、3本括ると直径約3mにもなる柱だそうです。

 

鎌倉時代の1248年の遷宮で建てた本殿と推定されるそうです。

 

現在の御本殿は高さ24メートル。

 

国大最大級のものですが、古代の御本殿は、現在の倍の高さ、48メートルの巨大神殿であった伝えられてきました。

 

しかしながら、あまりにも巨大で実在はしなかったと思われてきたもの。

 

この発見は、古代の巨大神殿が実在した可能性を裏づけるものといわれているようです。

 

発掘されたのは、出雲大社の御本殿前。

 

 

3つの丸をまとめた大きな丸が1本の柱です。

 

出雲そばと、ぜんざい発祥の地

 

神楽殿参拝後は自由行動^^

 

 

ランチは、「晦日(みそか)そば」ということで、出雲そば田中屋さんへ。

 

 

名物の「割子そば三段」を美味しくいただきました。

 

 

 

そして、冷やし善哉を求めてカフェへ。

 

実は、「ぜんざい」発祥の地は出雲とも言われています。

 

 

神在祭で振る舞われた「神在(じんざい)餅」が、出雲弁で「ずんざい」となり、やがて「ぜんざい」

へ。

 

土地の歴史を知ると、ひとつの甘味さえ、少し違って味わえる気がします^^

 

学びは、暮らしへつながっていく

 

こうして出雲参拝を終え、バスで出雲市駅へ戻り、夜は直会(なおらい)へ。

 

出雲市駅から徒歩1分圏内にある立地。

 

ホテルから徒歩数分でした^^

 

個室にて、しゃぶしゃぶと、無農薬レモンによる、自家製レモンサワーにてビタミンCを補給^^

 

絶品でした^^

 

U.IZUMO
〒693-0024 島根県出雲市塩冶神前6丁目5番10号
https://u-izumo.jp/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和文化を学ぶ。

 

神話を知る。

 

その土地を歩く。

 

どれかひとつではなく、重なった時に、学びは知識ではなく、人生の感覚として残っていく。

 

そんなことを改めて感じた旅でした。

 

同じ場所を歩き、感じたことを語り合い、笑い合える仲間づくり

 

伝筆協会では、筆文字を学ぶだけではなく、日本文化や、人と人とのつながり、そして暮らしの中にある想いを、「自分が味わい、誰かへ手渡していく」そんな学びを大切にしています。

 

今回ご一緒した伝筆先生たちとの時間も、同じ場所を歩き、感じたことを語り合い、笑い合えるからこそ生まれる豊かさがありました^^

 

もし、

 

「好きなことを学びながら、人にも伝えていきたい」

 

「和文化や言葉の力を、自分の人生にも取り入れていきたい」

 

そんなお気持ちがある方は、伝筆講師養成講座の説明会へいらしてください。

 

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

学びは、知識で終わるものではなく、

 

人生を少し豊かにしてくれるもの。

 

 

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