「木を見て森を見ず」という言葉があります。

 

「物事の細部のとらわれると全体を見失う」という意味のことわざです。

 

些細なことにこだわりすぎると、ものごとの本質や全体像を見落とします。

 

気をつけたいものですね。

 

本日は、一緒に四字熟語の理解を深めたいと思います。

 

同時に、筆書き見本と書き方のポイントもご紹介します。

 

本日の四字熟語は、「着眼大局」です。

 

 

「着眼大局」の読み方とその意味

 

まずは、いつも通り、「着眼大局」の読み方とその意味を。

 

「着眼大局」の読み方です。

 

「着眼大局」は「ちゃくがんたいきょく」と読みます。

 

「着眼大局」の意味です。

 

物事を全体的に大きくとらえること。

 

また、広く物事を見て、その要点や本質を見抜くこと。

 

「着眼」は目をつける。また、目のつけどころ。

 

「大局」は物事の全体としての成りゆきのこと。

 

「めをたいきょくにつく」と訓読します。

 

「着眼大局」の類義語

 

「達人大観」(たつじんたいかん)

 

物事を深くきわめた人は広く全体を見ることができ、判断を間違えないということ。

 

「達人」は道理をわきまえていて、深く物事に通じている人のこと。

 

「大観」は物事全体を広く見ること。

 

「真人大観」(しんじんたいかん)

 

物事を深くきわめた人は広く全体を見ることができ、判断を間違えないということ。

 

「真人」は道理をわきまえていて、深く物事に通じている人のこと。

 

「大観」は物事全体を広く見ること。

 

「着眼大局」の対義語

 

「着手小局」(ちゃくしゅしょうきょく)

 

小さな事柄にも心を配り実践すること

 

「着眼大局」の使い方

 

・リーダーの仕事は「着眼大局」で行わなければ務まらない

・計画は、「着眼大局」の意識で、行動は、「着手小局」で行おう

 

「着眼大局」四字熟語 筆ペン書き方

 

今回の四字熟語「着眼大局」筆ペンでの書き方ですが、「着眼大局」の「眼」の右側に位置する旁(つくり)の描き方のバランスに悩まされる方が多いです。

 

「線の長さや、ハネを正しく書こう」と気負うのではなく、図形を見る目線で描いてみてください。

 

すると、以下のような伝筆作品になります。

 

本日は、侑季蒼葉の「着眼大局」筆文字作品5点です。

 

「着眼大局」筆ペン「1」作目筆文字デザイン。

 

 

四文字の文字の大きさはほぼ同じにしました。

 

「着眼大局」の「眼」の右側に位置する旁(つくり)のハネは、「テン」で描いています。

 

四文字の各文字の上の方にボリュームをもたせて、メリハリを作りましたので、少しポップなイメージが出ています。

 

文字の位置は、「着眼」「大局」の組み合わせ、それぞれの文字を左へ少しました。

 

誰でも四字熟語をうまく見せるコツです。

 

「着眼大局」筆ペン「2」作目筆文字デザイン。

 

 

「着眼」を強調した、描き方です。

 

底辺は揃えて描きました。

 

「着眼大局」筆ペン「3」作目筆文字デザイン。

 

 

3作品めは、「大局」を強調しました。

 

2作品めと同じ言葉「着眼大局」という四字熟語とは思えない作品になりました。

 

2作品めは、マルの要素を感じさせる「谷型の直線」を活用しましたが、3作品めは、「大局」の「大」の横線でも強調していますが、全体的に「まっすぐの直線」で描いています。

 

「着眼大局」筆ペン「4」作目筆文字デザイン。

 

 

「谷型の縦線」を活用し、四字熟語を横に配置しました。

 

この場合は、底辺を揃えると、バランスよく見えます。

 

「着眼大局」筆ペン「5」作目筆文字デザイン。

 

 

ハガキを縦にして、縦書きです。

 

縦長の線を活用して、すっきりとまとめました。

 

大人のムードが加わりました。

 

このように、線の選び方、文字の配置によって、ムードが変わります。

 

「誰に伝えたいか?」

 

届けたい相手を思い、その方に伝えたい気持ちを文字にしてくださいね。

 


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