2022年、61歳から始めたAoba Yuuki個展。

 

今年2026年、65歳を迎え、5回目の個展を終えることができました。

 

応援してくださった皆さま、感謝申し上げます^^

 

 

一般社団法人伝筆協会代表理事・侑季蒼葉 筆アーティストAoba Yuukiです。

 

5回目の個展を終えて、ふと思ったこと

 

思えば、「10年間、年に一度、個展をする」それだけを決めて、スタートしたのが2022年でした。

 

コロナ禍の騒ぎから、少しずつ街が落ち着きを取り戻し始めた頃です。

 

今年2026年、65歳を迎え、5回目の個展を終えることができました。

 

もう5年。

 

まだ5年。

 

なぜ10年にしたのか、はっきりとした理由は覚えていません。

 

ただ、私の中には以前から、「10年続けると、何かがわかる」という感覚がありました。

 

そして今、5回目の個展を終えて、改めて思います。

 

私はこの5年間、何を探してきたのだろう。

 

 

あの頃の私が探していた「何か」は、いったい何だったのだろう。

 

61歳から始めた個展

 

この5年間、毎年ひとつのテーマを決めて作品をつくってきました。

 

2022年最初の個展は、61歳でテーマは「願い」。

 

 

白と黒の世界を中心に作品を描いていた頃です。

 

「キャンバス素材と墨」の組み合わせも好きでしたので、この年に1歳になった孫へ向けて、

 

「Hero you are my hero.」という願いを込めた作品も制作しました。

 

(現在は孫も二人となりました^^)

 

自分が今、何を描きたいのか。

 

何を残したいのか。

 

はっきりと「これを表現したい」というものが見えてスタートしたわけではないなかでの初めての個展。

 

どこかもどかしさを深く感じながら格闘した一年目だったことを記憶しています。

 

それでも、初めての個展で、半数近くの作品をお迎えいただいたことは嬉しかったです^^

 

2023年2回目の個展は、62歳、テーマは「信じる」です。

 

 

「キャンバス素材と墨」の作品は、「Chance Challenge」を制作しました。

 

 

そして、このとき生まれた「奇跡」という作品を、5年目となる2026年の個展にも展示しました。

 

「私は、何を信じているのだろう?」

 

そんな問いを、深く見つめる一年でした。

 

2024年3回目の個展は、63歳でテーマは「輝」。

 

 

この年は、年頭からキラキラとした「輝き」を感じることが多く、その感覚に導かれるかのように、「輝」を見つめた一年になりました。

 

「未来へ羽ばたく力」や「希望の光」を表現したくて、鮮やかな色も取り入れるようになり、もっともしっくりくる画材として、アクリル絵の具を使うようになったのもこの頃です。

 

アクリル絵の具は、繊細な色を重ねることができ、耐久性もあります。

 

自分の想いを作品に乗せるにはとても相性がよく、その後積極的に活用しています。

 

とはいえ、今でも墨だけで描く作品は多くあります。

 

そして、この年の5月には「伝筆対話カード」を販売し、それに伴って書籍も出版。

 

 

 

「文字と対話する」という思いを、よりはっきりと打ち出した時期です。

 

今振り返ると、この一年は「輝」に向かって、アドレナリン全開だったのかもしれません^^

 

2025年64歳は、4回目の個展。

 

テーマは「翔」です。

 

 

キャンバスの素材に、アクリル絵の具と墨を組み合わせた作品が、全体の半数を占めるようになりました。

 

この頃の私の気持ちにぴったりだったのが、「舞い上がれ」という言葉です。

 

華やかさ。

 

未来への希望。

 

明るさ。

 

そのようなものを、作品から感じてもらいたいと思うようになりました。

 

そして2026年。

 

5回目の個展のテーマは、「開」。

 

 

「作品が進化している」

 

「言葉のチョイスが変わった」

 

「作品の雰囲気が変わった」

 

「これまでとは少し違う世界観が現れていた」

 

そんな言葉をいただきました。

 

私自身、意図的に変えたわけではないはありませんので、自然にどこかが変化したのでしょう。

 

これまで担ってきた役割の荷物を、半分ほど下ろしたことによって、作品にも何か変化が生まれたのかもしれません。

 

2026年のテーマとして掲げた「緩める」ことも影響していたかもしれません。

 

昨年はピンクや黄色など淡い明るい色が中心でしたが、今年は紫、青、赤の色が多かったからでしょうか。

 

 

そのとき、そのときの自分の心情は、思っている以上に作品に表れる。

 

こうして5年間、毎年欠かさず個展を続けてきたことで、気づいたことです。

 

作品をつくることで、自分自身を知ってきた

 

作品をつくるために、言葉を探していたはずでした。

 

けれど、それはいつしか、言葉を探すことで、自分自身を知ろうとしていた。

 

 

そんなことに気づきました。

 

最初は「いい作品をつくりたい」と思っていたのかもしれません。

 

しかし、作品をつくるたびに、

 

私は、何に心が動くのか。

 

どんな言葉に惹かれるのか。

 

どんな言葉を、人に届けたいと思うのか。

 

そして、なぜその言葉を選んだのか。

 

そんな問いが生まれます。

 

 

作品をつくることは、自分自身を見つめることでもあった。

 

5年間続けてみて、強く感じることになりました。

 

「言葉の祈跡(キセキ)」を残してきた5年間

 

私の個展のタイトルには、毎回、「言葉の祈跡(キセキ)」という言葉をつけています。

 

 

「祈跡」は、私がつくった造語です。

 

「きせき」という言葉には、「奇跡」と「軌跡」という二つの意味があり、そこに「祈」という文字を重ねました。

 

祈りによって起こる奇跡。

 

そして、祈りながら歩んできた軌跡。

 

その両方を、「祈跡(キセキ)」という言葉に込めています。

 

さらに「跡」には、「そこに何かがあったことを示す、残されたしるし」という意味があります。

 

自分自身の祈りを言葉にして残すこと。

 

その言葉が、自分の歩いてきた道のしるしとなり、いつか誰かの心に届く。

 

それが、私にとっての「言葉の祈跡」です^^

 

毎年、個展のテーマは変わります。

 

けれど、この想いは変わりません。

 

その年の私が何を感じ、何を願い、何を信じているのか。

 

それを、一文字の漢字や言葉、そして筆の表現に託して残していく。

 

真実を探究し、それを人に伝わる形で表現する。

 

それが、私が作品をつくるときに大切にしていることであり、私の個展の形なのだと思っています。

 

 

残り5年、何を開いていくのか

 

今回の個展は、10年間続けると決めた個展の折り返し地点です。

 

無我夢中で走ってきた5年間。

 

苦しいこともありました。

 

でも、それ以上に、声を大きくして言いたいのは、「楽しかった」という言葉。

 

 

 

そして、気づけば5回。

 

あと5回です。

 

私は、この先の5年間で、自分の中から何を見つけるのでしょう。

 

何に心が動き、どんな言葉が生まれるのでしょう。

 

そして、それはどんな作品になっていくのか。

 

まだ、わかりません。

 

 

しかし、5年前の私には見えていなかったものが、今、少しずつではありますが見え始めているように感じます。

 

そして、これからの5年間で、また何かが変わっていく。

 

(お誕生日祝いをしてもらいました^^)

 

今、自分が自分に、とてもワクワクしています^^

 

言葉を探し、作品をつくり、自分を見つめる

 

これからも、心の奥にある言葉を見つめながら、自分自身を見つめながら、作品をつくっていきたいと思います。

 

何を探しているのか。

 

それが、はっきり言葉にならないままでもいい。

 

言葉を探し、作品をつくり、自分を見つめる。

 

その先に、何が見えてくるのか。

 

 

残り5年。

 

私自身も楽しみながら、「言葉の祈跡」を残していきたいと思います^^

 

ありがとうございました^^

 

 

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